事業概要

軽金属事業

新たな鋳造価値を提案できる会社

私たちは、ハイシリコン材を長年鋳造、加工した自信があります。
溶解工程と連携した鋳造工程における鋳巣のコントロールは、
長年培った緻密なデータの結晶です。
加工技術においては、シリコンの初晶による難削な材質も
自社の専用加工機の改良により品質を維持して参りました。
近年は新合金開発に積極的に取り組み、
柔軟な発想で永く愛される鋳造製品をご提案します。

製品仕様
ピストン径 φ30mm – 100mm
コーティング加工錫メッキ・アルマイト・モリブデン等
顕微鏡組織
熱処理T6
倍率100倍
JIS AC9A SNT-14 JIS AC9B JIS AC8A JIS AC8B
顕微鏡組織
熱処理T6
倍率100倍

加工へのこだわり

従来の専用加工ラインでは、ハイシリコン材への対応の為、
切削時の高剛性と生産性を重視してきました。
しかし、スピードが求められる切削時代において
加工における新機種の要求が高くなっております。
そのような背景から、当社では新ラインを増設し、
新しいピストンへの挑戦を進めております。

SNT-14

ピストンに要求される低熱膨張、耐熱性、耐摩耗性を実現するためには、どうしてもハイシリコンアルミ合金が必要です。
しかし、このメリットの反面、晶出し、硬くてもろい初晶Siのために強度劣化が激しく、製造工程では鋳造性や切削性が低下します。
従来、この相反する特徴をハイシリコン材で補うことは矛盾した要求でしたが、
成分元素の配合と特殊処理、当社の鋳造法によって、鋳物用ハイシリコン合金「SNT-14」が生まれました。

機械的性質

共晶、亜共晶Al-Si系
合金同等

耐磨耗性

Si 18%以上含有
Al-Si系合金同等

熱膨張

Si 18%以上含有
合金の近似値

耐熱性

ピストン及びシリンダー
耐磨耗性を要する
製品に最適

鋳造性

溶湯の流動性がよく、
共晶、亜共晶合金と同等
 
機械的性質
Si14%附近までの合金の機械的性質は、この種の合金では最高値を維持します。それを過ぎると大巾に低下します。〈T6〉
物理的性質
状態と合金の位置関係

Al-Si系合金の種類は共晶点附近を境に共晶合金、それ以下を亜共晶合金、それ以上を過共晶合金と呼び、性質も大きく変化します。

耐磨耗性

SNT-14の耐磨耗性は、他のSi量の多い過共晶合金と同等で、Si共晶合金、Si亜共晶合金よりもはるかに優れています。

耐熱性

高温でも高い引張り強さと硬度を維持し、エンジン用ピストン材等に最適です。

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